東風桜山
で稽える
Coti Sakurayama
元来、日本人が、沓(くつ)を脱いで家に入るの意味は、
神聖な処に向かう(神道儀式)に基くと云う

嘗て、
先人たちは、早朝の東風を聴きながら、
日常から離れ、簡素な設え、身分に拘わらず客人をもてなした利休は、
わび茶を究極までそぎ落とし、
その哲学を継ぎながら、小堀遠州は、畳に、縁側に座し、作庭思案したのだろうか
嘗て、
山中山居で、
道元禅師は、典座訓(五観の偈)、赴粥飯法で献立意義を思考し、
西行は、新芽のめざめ、花びらのちり往くさまをみて“願わくば、、”の辞世句を詠んだと云う

ひとりの時間もつ。
一旦、過剰な光源から離れ、
デジタル機器を傍らに放ち
120年を経過した素朴な古き庵の時空間で、いにしえの伝統建築職人らの妙に触れ
陰影礼賛(光と翳)を体感し、二十四節気を感じつつ
樹々を抜け、海辺へむけて通りぬける“朝東風”を予測(みとお)し
いち杯の水、いち椀の馥郁たる茶をあじわい乍ら
久々に紙上の文字を讀んでみる

わたしたちは幼き頃より、文武問わず、たくさんの稽古を経て学び
“今日を、今この瞬間”を見えざる力に拠って生かされております
一日一生、日々是好日、一期一会、不易流行、、のほんとうの意味を
「古(いにしえ)を稽(かんが)える」処で、ご一緒できれば、と
眞にうつくしく大切なことは、
実は眼にもみえず、
触れることすらも出来ない
Helen Keller

『東風桜山』の古き庵では、
日本人が古へより、風土・生活文化に智慧をそへて
手拵えしてきた、
- 住(土壁/漆喰/障子/行燈の一灯/庭の一葉枝の設えの妙)
- 食(出汁に基づく一汁一菜の典座献立)
- 衣(高温多湿風土に最適な心地よい 麻・笹和紙の布衣)
を稽える研究処として、一歩を踏み出す予定です。
詳細が整いお知らせできる日がくれば、仕合せです。

処在 / 逗子市桜山八丁目 (平井龍吉 跡居)
居状 / 古庵
目的 / 失われつつある日本の建築空間でひとときを過ごす意味、食することの眞の意味を稽える研究処をめざす
2025年8月29日 朝
2025年8月29日 朝
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